カテゴリ:名作曲家のアンダンテ( 3 )

 一度聞いたら虜になるシューベルトの叙情。

 自然豊かな山小屋の中にいて、暖炉の火にあたりながら、昔懐かしいほのぼのとした物語をじっと聞き入るような雰囲気の曲です。
 やさしい、慰めに満ちた音楽に、思わずシューベルトファンになってしまう人も多いでしょう。私がそうでした。

 ピアニストは、巨匠アルフレード・ブレンデル。「四つの即興曲」作品90 第三番

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 ベートーヴェンの音楽は男性的で勇ましい意志的な「アレグロ」のイメージがありますが、アンダンテ(歩く早さ)やアダージョ(ゆっくりと)に名作がたくさんあります。私はむしろそちらのほうが好きです。
 まずは有名な第五『運命』の中から、第二楽章。

 エネルギー溢れる高校時代、友人と出身県のプロのオーケストラの第五を街まで聴きに行きました。
 その後、政治活動家になった血気盛んな友は、

 「第二楽章がつまらない」と言いました。

 私は「人それぞれだから」と黙っていましたが、じつは第五の中で一番好きな楽章でした。

 じつに堂々とした、雄大にして不動の世界。静かな感動を呼び起こし、やがて気持ちも高ぶります。

 とくに4:25秒からの展開は大好きで恍惚となるところ。これまた大好きな第九の第三楽章アダージョ、同時期に作曲された『田園』の第五楽章の、優美で伸びやかな世界につながるものがあります。

 下の演奏は、なんかオケでなくエレクトーンのようです。(ここまでできるとは。。)
 映像と相まって素晴らしい世界を繰り広げていますね。(残念ながら終結部は尻つぼみ)


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「アンダンテ」とは、歩く速さ。
 急くでもなく、停滞するのでもなく、淡々と前に進む。
 聞いていて邪魔にならない。
 体が落ちついているときの心臓の鼓動に近いせいだろうか。
 これからたまに、クラシック音楽で私のお気に入りの「アンダンテ」を紹介いたします。
 バッハ、モーツアルト、ベートーベン、シューベルト・・・。
 最初はバッハ「無伴奏バイオリン・ソナタ第二番」より、
 Vnはアルチュール・グリュミオー。

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