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ある引退宣教師との再会(その2)=Mさんの入院

ある引退宣教師との再会(その2)=Mさんの入院_e0079743_155523.jpgMさん、緊急入院
 さて、先の記事にM宣教師のことを書きましたが、思わぬ事態が発生しました。

 彼の関係した教会に日曜日に参加しようと思い、先週の木曜日の夜、彼の滞在先に電話したところ、なんとMさんが、緊急入院したというのです。

 電話に出てくださったのは、そちらの家族のお一人でした。

「さっき、連絡があり、救急車で運ばれました。近くで倒れて、ケガをしたみたいです」
 電話に出た方も、正確に把握できていないようで、詳しいことは分かりませんでした。

 いったん電話を切って、9時過ぎに同じお宅に電話してみました。しかし、詳しい情報を知る人は、病院に付き添いに行ったきりでした。

 ああ、心配だ〜。とりあえず命の別状はないようですが、ケガの程度も分からず、私としては無事を祈るしかありません。

 それから三日後の日曜日の早朝、携帯電話に、Mさんと親しい友人のHさんから携帯メール。ケガはかなり重いとありました。急いでHさんに電話して、より詳しい情報を教えてもらいました。

急遽、お見舞いに
 個人情報ゆえ、詳しく書けませんが、頭を強く打ち、血を流して倒れていたところを、近所の人が見つけたということです。暴漢に襲われたのではないという結論。

 病院名も教えてもらい、面談もできるということで、私は午前の教会に出席してから、家族を置いて車で出かけることにしました。
 横浜から多摩川を渡り、車で1時間強のところに、その病院はありました。そのとき、見舞客は私一人だけでした。

 彼の痛々しい姿を見て、心が痛みましたが、何よりも無事なのでほっとしました。言葉も十分交わせます。さらに脳の精密検査をし、どのくらいの入院になるか決まるそうです。倒れたときの記憶はないそうです。

 しばらく話していたら、彼の教会関係者が見舞いに来ました。連日、病院に来ているそうです。そして、詳しい顛末を聞くことができました。

ベッドサイドでの聖餐
 その教会は毎日曜日、聖餐の時をもっています。(聖餐とは、イエス・キリストが記念として行なうよう命じた、少しのパンと少しの葡萄酒を飲み、食べる式のこと)。彼らは、店で買った小さなパンと、葡萄ジュースを持参してきました。
 皆はすでにすませたということで、皆さんの立ち会いのもと、ベッドに横たわったままのMさんと私の二人だけの聖餐をいただきました。

 前もって、詩編121編(聖書)が読まれました。

 私は山に向かって目を上げる。
 私の助けはどこから来るのだろうか。
 私の助けは、天地を造られた主から来る。
 ・・・・・・・・
 ・・・・・・・・
 主は、すべてのわざわいから、あなたを守り、
 あなたのいのちを守られる。
 主は、あなたを、行くにも帰るにも、
 今よりとこしえまでも守られる。



 相部屋なのでカーテンで仕切った中、その場にいた8人で聖書に耳を傾け、イエス・キリストのなされたことを思い起こし、感謝しました。

 関係者の願いは、この出来事がわざわいではなく、神の守りのもとで起きた意味ある出来事であったと、やがて知ることができることです。

 私は安心して病院をあとにし、事故に遭わないよう気をつけながら夕闇の中を帰宅しました。

 その日は、娘の誕生日を祝う日でもありました。すでに食事が始まっていた食卓に私も加わり、バースデイケーキもいただいて、これまで娘の成長が守られてきた幸いに感謝しました。