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『人生を導く五つの目的』を学んでいます

『人生を導く五つの目的』を学んでいます_e0079743_1644867.jpg 英語圏で、すでに2600万部も売れているお化け(?)みたいなメガヒットの本があります。リック・ウォレン著『人生を導く五つの目的』(PDJ)です。説明するまでもないですね。写真の邦訳初版の帯には1500万部とありますが、その後、そこまで到達したようです。

爆発的売れ行き
 日本でも翻訳が04年6月に出て、これまでの一年半で3万5000部が出荷されたそうな(リバイバル新聞1月1日号)。少し前の『ヤベツの祈り』みたいな売れ行きですね。ちょっと信じられません。

 わたしは翻訳が出る半年前、03年11月ごろ、アメリカの友人が来日したおり、プレゼントされました。(ありがとう、ウェイン!)。彼が「目からウロコが落ちるよ。あなたにぜひ紹介したいと思って・・」とじつに熱心に進めるので、その友情に応えて読み始めました。(アメリカでものすごく売れていることは知ってましたが、ちょっと距離を置いていました。)

 そのときわたしは体調を崩して元気がなかったのですが、その中で、一日、一日と毎日楽しみに40日の霊的読書を体験できました。次の年の04年初めに読了し、しばらくしてから二度目を読み始めました。何度でも読むべき本のように思います。
 その夏、アメリカの親戚も、集っている教会全員(特別価格で入手)で読んでいることを知りました。その教会では、毎週、読書プランにあわせたメッセージが語られたのだとか。すごいですね。

三人で読書会スタート
 そのころ邦訳も出たので、ちらほら読み始めました。途中までいったところで、わたしのいる事務所の仲間三人で、週1回の学び会を始めました。分かち合いながら読んだほうがずっと楽しく、実りも多いです。その学びは、05年1月にスタートし、毎回1課ずつ読んでいきました。
 それが今週の木曜日、なーんと丸一年が経過し、40日コースのうちの36日目まできたのです。「継続は力なり」です。
 33日目をちょうど読んでいるとき、近くにいた知り合いが、「その章は、アメリカで強盗に入られた女性が読んであげて、強盗を回心させた箇所だよ」との指摘があり、「おーおー」とうれしい声があがりました。

感心する構成と内容
 感心するほどよくできた構成(組立て)と内容です。よくここまでクリスチャン生活全体をコンパクトにまとめたなぁーと、うなってしまいます。でもよく見ると・・・名著スティーブン・R. コヴィー『七つの習慣』(毎年一回は読むべきとわたしは思っている)に構成が似ているではないですか! 内容は違いますが・・。

 一見、相矛盾しているかのような点もあるように思いました。「神がすべてを備えてくださる」という強調がある一方、「人間側の態度、信仰、努力いかんで決まる」というような相反するかのような記述が・・。でも、聖書もそういう両面が書いてあるのですよね。
 また、各テーマがコンパクトなので、深く追求したい場合は、ほかの書物にあたる必要があるでしょう。ここに書かれていることだけで充分だ、とは思いませんし、著者もそう思っていないでしょう。

 同じ著者による『健康な教会の鍵』(いのちのことば社)が数年前に出版されています。内容には賛否両論がありますが、『五つの目的』については、おおよその教会の信徒にとって、よい学びとなるのではないでしょうか。
 また、本書に関連しつつ、より広く、依存症などの人格的な問題の快復を目的とした「リカバリー・セミナー」の働きも、日本でスタートしています。大いに注目されるところでしょう。

 ちなみに、ウォーレンさんは、ビリー・グラハム後、アメリカでいちばん影響を与えるだろう牧師としてタイム誌(ニューズウィークかな?)で大きく取り上げられました。
 若い頃、日本(たしか九州で)で宣教師としての経験があり、子供さんが日本のアニメの大ファンなんですよね。親日家という所でしょうか。