『ローズンゲン』って知ってました?

 毎年、年末になると、来年はどうやって日々聖書に親しもうかなと迷います。わたしの場合、新年に新しいプランでスタートしても、たいがいは長続きません。わたしは決められたことを毎日続けるルーチーンワークが大の苦手。変化をほしがるタイプです。毎日通勤で通る道も、できれば毎日別ルートを通りたい思うくらい。

 そこでいま期待しているのが『ローズンゲン』。簡潔にして軽量、持ち運びも苦にならないデボーション資料。毎日の黙想にぴったり合いそうな短い聖句が旧約と新訳から選ばれています。日本では、『日々の聖句』と題してベテスダ奉仕女母の家出版部から発売されています。
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 キリスト者となってわたしは25年以上たちますが、恥ずかしながらこの有名な文書を最近まで知りませんでした。わたしの周りで使っている人もいませんでした。日本で出版されてから50年はたっているそうです。(たぶん日本基督教団系の教会を中心に普及していたのでしょう。)あることで友人から知って、二年前に初めて買いました。しかし、使い方や意味がわからず途中で挫折。

 今回、お茶の水CLC書店で、宮田光雄著『御言葉はわたしの道の光—ローズンゲン物語』(1998 新教新書)と出会い、さっそく読みました。成立の背景、使い方や誤用の実例も載っていて、よく分かりました。手のひらにおさまる簡単な冊子ですが、この本をめぐるストーリーを知ると、なるほどと思わせるものがあります。

 歴史は、18世紀前半に始まります。迫害を受けてオーストリアから逃亡してきたボヘミア兄弟団の一行を、有名なツィンツェンドルフ伯爵が自分の領地に住まわせたことで一つの共同体ができました。その共同体(ヘルンフート兄弟団)が、毎日の励ましの言葉を口頭で「合い言葉(ローズング)」として回覧していたのが発端だそうです。それは、聖書の中から選ばれた短い聖句でした。それがやがて一年分をまとめた冊子となり、1731年に初版を発行。現在は、50カ国語以上に翻訳され、世界中で計200万部くらい出版されているというのですから驚きです。世界中で翻訳作業をする必要から、すでに三年先の箇所までできあがっているのだそうです。

 ローズンゲンとは〈くじ〉という意味もあって、なんと聖書箇所が〈くじ〉によって選ばれるのだとか。最初に旧約の箇所がくじ引きで決められ、それに対応する新約の箇所を、今度は注意深く選び、聖句の意味を補完するかたちで配置してあります。
「くじだって? そんなふざけたことを! おみくじじゃやあるまいし」と怒ってしまいそうですが、くじ引きは、聖書の中によく出てくるのですね。

見よ。私は、ヨルダン川から日の入るほうの大海まで、これらの残っている国々と、すでに私が断ち滅ぼしたすべての国々とを、相続地として、くじによってあなたがたの部族に分け与えた。(ヨシュア23:4)

くじは争いをやめさせ、強い者の間を解決する。(箴言18:18)
 くじにすることによって、人間的な計画や偏りを避けることができるのです。でも、毎日読んでいると、不思議とその日の出来事や状況と聖書箇所がシンクロすることが多いのだとか。宮田光雄さんの本には、たくさんそんな例が出てきます。

 日本では7000部くらい印刷されていますが、年末も押し迫ると品切れになってしまいます。教会の会員用にごっそり買うところもあるみたいです。わたしは昨年末、品切れで買えませんでした。
 今日、2006年版ローズンゲンを二年ぶりに買いました。1000円です。
 なかなか、いい感じ。さて、続くかな・・?
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