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日常:子どもの霊性?

 先だって、久しぶりに小学低学年の娘と二人だけで風呂に入りました。娘のリクエストでもあったので、喜んでいたようでした。体を洗うことも、髪を洗うことも、もうすっかり一人でできるようになっていて、ささいなことではありますが、その成長ぶりに感動します。

 二人で風呂から上がり、ほっとして着替えながら、しばらく沈黙があったのち、ふと娘が話しかけてきたことで、こんな会話になりました。

「パパー?」

「うんー?」

 ………………………

「もしね、パパが死んだら、……わたしのことずっと見ててくれる?」

「………………………」


(……うわー、来たか……。直球で来ましたね。何と答えたもんだろう。これは大切な質問だ。こうしたこ親子の会話って、その場の風景も含めて、ずっと記憶に残るんだろうな。しっかり答えなければ)と思いつつ、ゆっくりと、こう答えました。

「ああ、もちろんだよ。ずっと見ててあげるよ。それに、イエスさまもずっと一緒にいてくれるからね」

 娘は黙ったままでしたが、ホッとしているようでした。
 
 いつの間にか、子どもなりに死の問題、別離の問題を考えていたのだと思いました。この問題は避けられないことですが、厳しい現実に飲み込まれて、幼い彼女の魂が闇の力によって圧倒されてしまわないようにと願うものです。

 目に見える世界と目に見えない世界の存在について、小さい魂はどう受け止めているのでしょう。そう言えば、自分は小さいころ、どう受け止めてきたのだろうか。

 死の問題、別離の問題は、宗教的な世界、霊的な世界を考える上で大切でしょうし、その根源的な問いから、目に見えぬ神の存在を求め始める人は多いと思います。

 今年まで在籍した保育園はミッション系で、とてもたくさんのイエス・キリストについての良いお話をしていただきました。おかげで今のところ彼女は、イエスを信頼しています。

 こうした霊的な関心の芽生え、素朴で、当然な疑問、子どもの霊性を養う上での大切な問いに対し、こちらの不注意で、なおざりに扱ってしまうことがあります。
 日々の生活の中でこそ、それをていねいにあつかい、親と子が向き合う時間になればと願うものです。