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「アンダンテ」(2)ベートーヴェンによる

 ベートーヴェンの音楽は男性的で勇ましい意志的な「アレグロ」のイメージがありますが、アンダンテ(歩く早さ)やアダージョ(ゆっくりと)に名作がたくさんあります。私はむしろそちらのほうが好きです。
 まずは有名な第五『運命』の中から、第二楽章。

 エネルギー溢れる高校時代、友人と出身県のプロのオーケストラの第五を街まで聴きに行きました。
 その後、政治活動家になった血気盛んな友は、

 「第二楽章がつまらない」と言いました。

 私は「人それぞれだから」と黙っていましたが、じつは第五の中で一番好きな楽章でした。

 じつに堂々とした、雄大にして不動の世界。静かな感動を呼び起こし、やがて気持ちも高ぶります。

 とくに4:25秒からの展開は大好きで恍惚となるところ。これまた大好きな第九の第三楽章アダージョ、同時期に作曲された『田園』の第五楽章の、優美で伸びやかな世界につながるものがあります。

 下の演奏は、なんかオケでなくエレクトーンのようです。(ここまでできるとは。。)
 映像と相まって素晴らしい世界を繰り広げていますね。(残念ながら終結部は尻つぼみ)