人気ブログランキング | 話題のタグを見る

神学校でナウエンについての特別講座を担当

神学校でナウエンについての特別講座を担当_e0079743_19315582.jpg ある神学校の特別講座に呼ばれて、週一回、計二回の三コマ授業を先月、担当させていただいた。
 私がどんな話をするかも不明なのに、呼んでくださった責任者の先生の寛容な心に感謝。
 私にとっても準備をしながら、とてもよい学びになった。

 神学生を対象に準備したつもりだったが、一般信徒も教職者も参加するかもしれないということで、内容の幅を広げて、飽きさせないように工夫したが、果たして。

 講演の概要。

一日目「ナウエンと霊性」
(1)ナウエンと黙想(観想)

 1)私とナウエンとの出会い。
 2)ナウエンの創造力の源、黙想、観想について。
 3)「レクティオ・ディヴィナ」(祈り)とは
 4)黙想の紹介(実際に初歩のエクササイズを体験)

(2)ナウエンの世界を知る

 5)ナウエンの著作に使用される独特の用語を探る
  「孤独」「ソリチュード(静まり)」「見ること、聴くこと」
  「沈黙」「受肉」「コミュニティ」・・・・

(3)人物像・宣教への姿勢


二日目「ナウエンと宣教」
(1)黙想の実践---聖書の言葉を味わう

(2)『傷ついた癒し人』 その1(現代人の苦悩を理解する四つのドア)

 1)本書が書かれた時代背景 
 2)本書の構成
  「苦悩する世界」(1章)解説
  「苦悩する若者の状態」(2章)解説
  「苦悩する人間の状態」(3章)解説(略)
  「苦悩する牧師の状態」(4章)解説

(3)『傷ついた癒し人』その2(これから求められる指導者とは)

 1)心の中の出来事を明確に、正確に表現できる指導者
 2)共感(コンパッション)こそが、真の権威
 3)瞑想的な批判者(観想を実践して識別する人)とは

 難解で知られる(訳が?)『傷ついた癒し人』だが、これまでのナウエン体験で教えられたきたこと(著作)を引きながら、できるだけ分かりやすく伝達できるように努めた。彼の創造の源が、すべてこの書に集約されているからだ。

 ナウエンの著作とこれまで17年間つきあってきたとはいえ、私の理解には限界があり、お話したことも、あくまで私から見た一つの理解に過ぎない。私がどう思うかというより、ナウエンがどう考え、どのようなメッセージを伝えたかったかを中心に解説した。
 これからの奉仕にあたる神学生、信徒の方々の参考に少しでもなればと願うものです。